年金事務所で国民年金への切り替え相談

退職後は、厚生年金ではなく国民年金に切り替えとなる。待っていても国民年金切り替え手続きのお知らせが届きそうではあるが、まずは年金事務所で相談することにした。ネットで調べると学生納付特例というものがあり、国民年金の支払猶予ができそうなので、これも合わせて相談することにした。

当日の持ち物と事前準備

近所の年金事務所の場所を調べる。家の近所にあることがわかり、まずは直接出向くことにした。

年金事務所に行くことにしたのは、退職日の翌日。平日で16時頃。まだ離職票等は手元にないため手続きが完了するとは思わなかったが、まずはどんな手続が必要なのかを確認しに行くことを目的とした。

持ち物は、マイナンバーカードと、放送大学の学生証のみ。

年金事務所の窓口へ

入り口を入って窓口で、離職したため国民年金への切り替えを行いたい。また、学生納付特例というものについての話を聞きたいと伝える。

国民年金手続きは上のフロアです、と言われたため、上の階へ移動。国民年金の窓口で同じことを伝えるとすぐにこちらへおかけください、と相談カウンターへ案内される。番号票や待ち時間は特になかった。

相談開始

離職したので国民年金に切り替えたい、あと、学生納付特例というものの説明を聞きたいと伝える。

まずは本人確認させてくださいと言われ、マイナンバーカードを提示する。

年金履歴確認してきますね、と言われしばらく待つとマイナンバーをもとに私の過去の年金記録を印刷してきた。スタッフの手持ち資料のため見せてはくれなかった。

まだ、退職の事実がこちらにとどいていませんね、今日は退職を証明するものを持っていますか、と聞かれたが、まだ手元にないと伝える。では、後日離職票が届いたら、離職票のコピーと一緒に申請書を郵送で送付ください、今日は申請書だけここで記入していきましょう、と言われる。

国民年金切り替え申請用紙と、学生納付特例の申請用紙を持ってきてくれた。

国民年金被保険者関係届出書

マンツーマンでここにはこれを記入してください、というような手厚いサポートを受けながら一緒に申請用紙に記入する。申請用紙には年金基礎番号を記載するが、自分の年金番号は何かも教えてくれる。

国民年金資格取得届出日は退職日の翌日を記載する。

あとは氏名と住所くらいで、国民年金の切り替え用紙の記入はほぼ完成。

国民年金保険料学生納付特例申請書

通常国民年金の免除や猶予に関しては、同居者含む世帯年収をもとに判断されるため、原則妻が普通に働いている場合には免除や猶予を受けることはできない。

学生納付特例とは、指定大学の学生であれば、同居者等の年収を見ずに、本人の年収が128万以内であれば国民年金の支払が猶予される制度。通常であれば本人の前年年収をもとに判断されるが、退職直後であれば、前年度の年収も見ずに判定されるよう。つまり、退職直後に学生であれば、前年度の年収によらず、常に国民年金の支払が猶予される。

免除とは、年金保険料を払わずとも、年金の受給資格期間に含まれ、かつ、払ったのと同額の積立が行われる。猶予とは、年金の受給資格期間には含まれるが、年金の積立金額には含まれない。60歳を超えると猶予していた期間は、任意で追納することもできる。学生納付特例は猶予にあたる。

学生納付特例は、年度ごとに判断される。いつ申請したとしても、次の3月末までのみ支払猶予となる。延長が必要な場合には、再度申請が必要なよう。来年3月に再度申請する際には、おそらく本人年収をもとに判断されるため、来年の3月までは猶予できるが、継続は事実上難しいような気がする。

放送大学の学生証を提示すると、この大学が学生納付特例の対象かどうか確認してきますね、と言われしばらく待つ。結果、放送大学は学生納付特例の対象大学であることが確認でき、この制度を利用できると言われる。

審査のようなものがあり申請したが却下されることはあるのですか、と聞いたが、このケース(退職後かつ学生)では落ちることはないと言われる。

国民年金切り替えの申請書と同様、相談窓口で、手厚い記入サポートを受けながら書類を完成させる。

前年所得はありと記載するが、特例認定区分に失業を選択することで前年所得があっても受け付けられるそう。その他、学校名、在学予定期間、学生証の有効期限等を記載する。申請期間は翌年の3月までであるため、在学予定期間、学生証有効期限はそれ以降であれば問題ないよう。

相談終了

一緒に記入した国民年金切り替え申請書、学生納付特例申請書、と、拡大コピーを取った学生証、封筒を渡してもらった。

後日、離職票が届いたら、離職票のコピーと一緒にこれらを郵送してください、と言われる。その際、各種申請書は綴になっているので、控えの紙は自身で保管しておいてくださいとのこと。

また、国民年金の切り替え申請と学生納付特例を同時に申請すると、国民年金切り替えに伴い、国民年金の請求書が自動発送されてしまうが、この請求書は無視して払わないでください、と言われる。

お礼をいい、年金事務所を後にした。

効果と考察

国民年金に切り替えたが、学生納付特例により今年度の国民年金保険料の支払いは発生しない。退職年の国民年金年20万(3月まで残り半年程度なので実質10万程度)の現金支出を回避できそう。

免除でなく猶予であるため、基礎年金が少し減ってしまうが、必要であれば60歳以降に充当する任意加入オプションもある。

現在価値の考え方から、支払を先送りにできるものは先送りにするほうが有利。早く払っても割引はない。年金保険料は物価変動するため、20年後年金保険料は多少上がっているかもしれないが、10万円を4%で20年間自分で運用したほうが有利と考えた。

今のところ、60歳になったら任意加入により猶予した年金保険料は付加保険料とともに追納するつもりでいる。

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